空圧駆動油圧ブースター、57 - 188 cm3

説明
この空圧式油圧増圧器は、電力線の使用が不可能または不適切な環境（例：危険な環境）において圧力発生装置として使用できます。接続可能なシリンダーは単動式のみです。シリンダーの容積は、増圧器のストローク容積の60～70％まで使用し、余裕を残すようにしてください。
治具設計時には、空圧式増圧器の以下の特性を考慮する必要があります：

1. シリンダーの伸長
増圧器は、有効油量を1秒以内に急激に放出する可能性があります。油の速度は圧縮空気の流量にのみ依存します。これにより、最大流量が制限されているクランプ装置（スイングクランプ、ワークサポート）で故障が発生する可能性があります。このような場合、油側に流量制御弁を装備する必要があります。

2. 圧力上昇
シリンダーを延長した後、圧力上昇は、空気配管の公称内径と空圧力に応じて比較的遅くなります。6barでは、6倍の容積に供給する必要があり、これには約3秒かかります。

3. クランプ解除
このため、接続された油圧シリンダーが収縮する前に、蓄積された空気量を残圧0.2bar未満に減圧する必要があります。オプションの高速排気弁を使用すると、初期圧力6barで圧力を約2秒で解放できます。

4. 圧力調整
油圧操作圧力は、空気側にある圧力調整弁のみで調整可能です。
当社サービスユニット 部品番号 9511 005 を推奨します。
重要注意事項：油圧側の最大操作圧力は、最も低い許容操作圧力を持つ部品によって決定されます。空気圧側の調整は、油圧側に設置された圧力計で確認する必要があります。

5. 補充
軽微な漏れによる損失分は、クランプを解除後に油タンクから補充することで補償されます。これには、適切なエアー抜きと、オイルフィルターネジを少し開くことが必要です。